新しいパソコンが僕のデスクに置かれて デスクが手狭になって 君たちの写真を飾れなくなってしまった 僕はあれから パソコンができるようになって 語学もさらに上達し 君は驚くかな あんなに残業が嫌いだった僕は いまやみんなに混じって いつまでも会社に残っている 信じられないだろう? 新築の家には帰りたくない 新しい木の香り 新しい家具 だけど君の香りがどこにもない ワインセラーには君の好きだったワインが並ぶ 残念ながら僕はもう選んであげられないね 君のために 家を建て 家に早く帰り 語学を頑張り ワイン選びもうまくなって やきもちも焼いて 君のため 君のため 君のため でもそれがきっと重荷だったんだね 知らなかったよ 昨日彼のフォトスタンドを見た 愛する人の写真 彼はいつもそれを持ち歩いているんだ 僕のフォトスタンドは 僕の愛する人たちの写真は デスクが手狭になったわけではなくて 仕事の邪魔になったわけではなくて 飾れなくなる日が来るなんて 君が僕の目の前からいなくなるなんて 知らなかったよ |
それは映画を見て思った戯言
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