「ブライさんは今日は前線……何してるんだ、マーニャ」 一軍を決めているソロの話は聞かず、マーニャはクリフトの袖を引っ張っている。 「ソロ。ちょっとクリフトに話があるのよ」 「話って、それは今夜でいいだ…おい!待てよ」 「待てないのよ。クリフト、こっちに来て!」 「マ、マーニャさん。まだソロさんはメンバーも決めてない…い、痛いですよ」 マーニャは力いっぱいクリフトを引っ張る。 「いいから来るのよ!!」 残されたメンバーは呆然として、引っ張られていくクリフトを見ていた。 「マーニャさん、いったい何でしょうか」 メンバーに見えないところまでクリフトは引っ張られていった。 「クリフト。よく聞いてね」 「はい」 「アリーナが気分が悪いのよ」 「そうでしたね、心配です」 マーニャはこの鈍感な神官にため息をついた。 「あんたさあ…なんでアリーナが気分悪いかわかってるの?」 「いえ…何ででしょうか?」 「遅れてるのよ」 「何がです?」 「はあー……。クリフト、男は責任を持つものよ」 「???」 マーニャはよっぽどメラゾーマを食らわしてやろうかと思った。 「アリーナはね!赤ちゃんがいるのよ!」 「……?姫様にはごきょうだいはおられませんが?」 マーニャはよっぽどドラゴラムしようかと思った。 「ちょっとクリフト!しらばっくれてんじゃないわよ!何も思い当たることないの?」 「申し訳ないのですが、マーニャさん。先ほどからおっしゃっている意味が、全くわからないのです」 「クリフトォ!!」 「はい」 「あんたの子供がアリーナのお腹の中にいるのよ!」 |